SNSの口コミやTVで紹介され話題の健康野菜 菊芋|イヌリンって何?

日頃の健康に気を使っている方、現在糖尿病の治療をされている方や、加齢と共に血糖値が気になり出した方は、きっと耳にしたことがある健康野菜の菊芋と、その主成分のイヌリン。

この記事では菊芋とイヌリンついて、わかりやすいように説明します。

また、菊芋を効率的に日常生活に取り入れる方法もご紹介。

菊芋とはどんな野菜?

菊芋の原産国は北アメリカで、菊芋と聞くと芋の仲間と思われる方も多いですが、菊芋はキク科・ヒマワリ属に分類される多年草です。

食用となる塊茎は地中にある部分で、外見は御覧のようにショウガに似ています。

和名であるキクイモの名は、菊に似た花をつけ、芋ができるために名付けられました。

菊芋が日本に入ってきた背景

北アメリカが原産国の菊芋。もともとは先住民族ネイティブ・アメリカン達の健康を支える大事な食料だった菊芋。

日本には、肥料用作物として江戸時代末期に入って来たのです。

菊芋の日本での広がり

繁殖力の強い菊芋は、第二次世界大戦の食糧難中に食用として各地で栽培・配給され国内に広がりましたが、戦後は忘れられていました。

しかし最近ヨーロッパで菊芋が、栄養価の非常に高いスーパーフードだと見直され、天然のインスリンと呼ばれるようになり再び日本でも話題に。

今では、テレビの効果もあり日本全国で健康主義の方や、ベジタリアンの方などを中心に大勢の方々に親しまれています。

菊芋が健康野菜として世界から注目される理由

菊芋の研究によって、一躍世界から注目を浴びた理由。

それは菊芋がイヌリンという血糖値に影響ある健康成分を多く含み、更にはミネラル・ビタミンB1類・酵素・必須アミノ酸などが含まれているからです。

イヌリンを含む他の身近な植物に、ゴボウ・チコリ・タマネギ・ニンニク・タンポポなどありますが、菊芋はゴボウの約3倍!

世界中の植物の中でも菊芋がダントツに含まれています。

菊芋18%~20%
ニンニク12%~15%
チコリ15%~18%
玉ねぎ2%~6%
ゴボウ3.5%~6%
100g中に含まれるイヌリンの量

菊芋の主成分イヌリンとは?

イヌリンは植物によってつくられる多糖類と呼ばれる一群で

体内に吸収されることなく腸まで届き、小腸での栄養素の消化吸収を抑えて遅らせ、有害物質を吸着して体外へ運ぶ効果がある水溶性食物繊維に分類される機能性成分です。 

菊芋の栄養効果について

糖尿病を予防する効果
機能性成分であるイヌリンや含まれる有効なビタミン・ミネラルが食後の血糖値の急な上昇をおさえ、日常の糖尿病予防に繋がります。

腸内フローラを整える効果
イヌリンは腸内で善玉菌のエサとなり、腸内環境を整え、腸内スッキリ効果があると言われています。

菊芋の食べ方について

菊芋は生のままでも癖がなく、そのままでも色んな料理に活かせる食材です。

またイヌリンは食物繊維なので熱を加えても損なわれることはありません。

しかし、無駄なく食材の栄養素を体内に摂取するためは保存・下処理に気を付けなければいけないことがあります。

菊芋は表面を水洗いしてしまうと劣化しやすくなり、イヌリンも減ってしまうので土の付いた状態のものがいいです。

皮にも沢山のポリフェノールなどの栄養が含まれているので気にならないようなら一緒に食べてください。

イヌリンの摂取量の目安

イヌリンは身近な野菜にも含まれている食物繊維ですので、日頃の食事にも取り入れて食べることができます。

厚生労働省が発表しているデータによると、1日あたりの食物繊維の摂取目安量は、30代~40代の男性で26g・女性で20g、50代から60代の男性では24g・女性では19gとされています。

また1日に一回排便がない人については、さらにしっかりと食物繊維を摂るべきだということです。

しかし個人差があることを考慮する必要はありますが、イヌリンを含む食物繊維を10g程度は日頃の食生活に摂るべきであると考えられ、それを摂るためには菊芋だと約50g・ニンニクだと約100g・ゴボウで約200gを食べることになります。
日頃の生活でこの量を食べるとなると、かなり大変です。

効率的にイヌリンを摂るならサプリメントがオススメ

菊芋は水洗いした時から、中に含まれる酵素が反応してしまい、イヌリンを含む大事な栄養素が分解されてしまいます。

または決められた量の野菜を食べなければいけません。

イヌリンは今とても注目されている成分ですので、菊芋もしくはイヌリンを主成分としているサプリメントも多くあり、リーズナブルな商品も販売されています。

収穫の時期も限られており、菊芋事態手に入らないこともあるので、手頃に日々の生活に取り入れていくのであれば菊芋サプリメントもしくはイヌリンサプリメントを用いることを推奨します。

まとめ

菊芋とは北米原産のキク科の植物で、塊茎という地中にある部分を食用にする。
機能性成分イヌリンを多く含むことで近年TVを中心に話題になり一躍有名になる。

菊芋の主成分イヌリンとは、小腸での栄養素の消化吸収を抑えて遅らせ、有害物質を吸着して体外へ運ぶ効果がある水溶性食物繊維に分類される機能性成分。

イヌリンは日常の糖尿病予防に繋がる

イヌリンを効率よく摂るのであればサプリメントがおススメ。